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モルタルやコンクリートを圧縮空気や遠心力等によって吹き付ける施工法。主に上向きや側面の断面修復に用います。湿式工法と乾式工法があります。
湿式吹付け工法は、あらかじめ所定の水量で練り上がった断面修復材をポンプにより所定の施工面まで圧送し、高圧空気によるスプレーガンで吹付ける湿式工法です。
高圧空気によりポリマーセメントモルタルを吹き付け締固めるため、吹付け後のモルタル性状は密度が高くなり強度性状も練り混ぜ直後より向上します。
湿式の吹付けでは練り上がった吹付け材をポンプ圧送するため、吹付け材の流動性や粘性によって、ポンプの負荷や吹付け材の性状変化が左右されやすく、湿式の圧送能力は、水平:100m、鉛直:30mということになります。
乾式吹付け工法は、断面修復材を圧縮空気により圧送し、吹付けノズル部分にて水を添加し吹付ける工法です。水を加えずに混練したコンクリートやモルタルを吹付け機械のノズル部に圧送して、ノズル部で水を加える方式です。
乾式の吹付けでは、長距離圧送が可能となり、粉粒体と液体をそれぞれ別系統で搬送する工法となります。乾式の圧送能力は、水平:150~200m、鉛直:100~150mとなります。施工速度が速く、初期強度の発現性に優れ、振動下における施工に優れています。